「オテル・デュ・キャップ-エデン-ロック」はフランスの海沿いにある町アンティーブの最高級リゾートホテルです。
そのホテルで2009年から、シェフパティシエのリリアン・ボンヌフォアさんがゲストのためにショコラトリーを新設されました。2011年C.C.C.4タブレットを獲得しています。
2013年の新作「アフター12」。
サボテンジュレのガナッシュに生姜ピールの二層仕立てです。
サボテンジュレはサボテンの花の部分を使っているそうです。
こんな組み合わせ、聞いたことないですよね。なので味の想像も、もちろんつきません。
私の味の印象は…
ひとくちかじると、口の中にひろがる生姜の香り! かなり強いです。
生姜湯を飲んだ時と同じ、あの感じです。鋭く強い生姜の味です。
ほんのすこしだけイチゴのような甘さがあります。ピール要素ですね。
また、サボテンガナッシュからは土臭いというかスモーキーというか、
もんやりした香りがありまして、これがサボテンの影響なのでしょうか。
サボテンの花をいただいたことがないので、なんとも言い難いです。
しかしこのガナッシュの食感が素晴らしいです。
ほんとうに細かい粒が含まれており、シャリっとします。
すぐ溶けてしまうので、口に残ることはなく、かじる瞬間だけ感じる面白い感覚です。
まとめると「このチョコレートは生姜味だよ」といって差し支えないと思います。
とにかく、生姜です。
真夜中に食べるために作られた「アフター12」。
生姜が入ってると聞いて、体を温めてゆっくりする おやすみ用のチョコかしら、
なんて思ってしまいましたが、違いますね。
お酒の後の気付けとか、眠いけどもうひと遊びするぞ!という覚醒用のチョコのような気がします。
せっかくフランスに来たんだからもっと楽しんでいきなよ、というメッセージだったり…して?