パイヤール「ボンボンショコラ」


「パイヤール(Payard)」は、2009年にオープンしたニューヨークのチョコレートバーです。フランス・ニース生まれのパティシエ、フランソワ・パイヤールさんは、フランスで修行後、1997年にレストランをオープンさせ独立。現在はベーカリーなども展開しています。日本へは、2007年西武渋谷店に初出店。「ペイストリー・シェフ・オブ・ザ・イヤー」をはじめ数々の受賞歴あり。ルレデセール会員。

今回のボンボンショコラは、バラ売りのものを購入しました。
商品には画家の名前がついています。好きな画家と好きな味を選びました。

私が食べた印象は……

ゴーギャン:
ゴーギャングランマルニエとキルシュで香りづけしたチョコガナッシュ。
柑橘系の爽やかで深みある香りに鋭い苦みのガナッシュのバランスが素晴らしいです。そして余韻が心地良い! 味の感想としてどうかと思いますが、男前な味です。橙などの暖色系を良く使うゴーギャンにぴったりです。

セザンヌ:
セザンヌカルダモンの香りとミルクチョコがナッシュのハーモニー。
すっきりした旨味のあるミルクチョコレートの奥から追いかけてくるカルダモンのスパイシーな香り。口の中が砂を含んだようなざらざら感に見舞われます。セザンヌも、このチョコレートのように優しい顔をしながら、実は腹に一物抱えていたりしたのかしら?

マティス:
マティスラム酒でフランベしたレーズン入りの大人ガナッシュ。
これまでいただいてきたラムレーズン系チョコの中では、群を抜いて苦いです。レーズンすら甘くなく、酸っぱさと苦さが強調され、そこにラムの豊かな香りが広がります。神経質な味は一見難解ですが、その後の華やかで長い余韻に心を奪われます。色彩の魔術師、ここにありです。

ロダン:
ロダンラズベリー風味のピンクガナッシュ入り。
ラズベリーの明るい香りと華やかな甘酸っぱい味が、元気になれる一粒です。コーティングのビータチョコレートも甘めなのが、また若々しさを彷彿とさせます。ロダンの硬く重々しい雰囲気とは違って、意外でした。ふたりの女性の間で揺れるオトメン心……てことはないか。

特にゴーギャン、ロダンが美味しかったです。

テーマを考えながら食べると面白い

パイヤールのボンボンショコラのほとんどは、画家の名前がついています。
好きな画家目的で買うもよし、好きな味で買うもよしと、選択肢が広がります。普段買いそうにない味にも手が伸びやすいです。

また画家の作品や歴史に触れつついただくと、イメージが合っていたり意外だったり、どうしてこのフレーバーになったのかを想像でき、より味に奥行きが出て面白いです。

アメリカのショコラトリは、NOKA大先生のおかげでセレブすぎて近寄り難いイメージを植え付けられてしまっていたのですが、少し払拭されました。良かった。もっと色々チャレンジしてみようと思いました。

商品情報

名称 チョコレート
購入価格 250円(税抜)

※ 価格は私が購入した時の価格であり、店舗により異なります。

パイヤールのチョコレートはどこで味わえる?

パイヤールのチョコレートは、池袋と横浜の百貨店で購入ができます。
マンハッタンではなんとデリバリーも行っているようです。

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